■素数定理とエラトステネスのふるい(その32)

 メルセンヌ数2^n−1が合成数であるならば,因数はあるkに対してkn+1である.

  2^11−1=2047=23・89→23=2・11+1

  2^23−1=8388607=47・178481→47=2・23+1

  2^37−1=137438953471=223・61631877→ 223=6・37+1

 この方法は,フェルマー数の素数性の判定

  F5 =2^2^5+1=4294967297=641×6700417

に対しても使うことができて,オイラーはFn が合成数であるならば,それはあるkに対してk2^n+1 +1であることを知っていて,F5 の中の因数641=10・2^6 +1を見つけたのです.

  k=1→64+1(非素数)

  k=2→128+1(非素数)

  k=3→192+1(素数)

  k=4→256+1(素数)

  k=5→320+1(非素数)

  k=6→384+1(非素数)

  k=7→448+1(素数)

  k=8→512+1(非素数)

  k=9→576+1(素数)

  k=10→640+1(素数)→F5 =641×6700417

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