■142857(その57)

 まとめておきたい.

[1]k≦a0<k+1

  k・10≦a1<(k+1)・10

  k・10^3≦a2<(k+1)・10^3

  k・10^7≦a3<(k+1)・10^7

すなわち,

  k・10≦a0^2+m<(k+1)・10

  k・10^3≦(a0^2+m)^2+m<(k+1)・10^3

  k・10^7≦{(a0^2+m)^2+m}^2+m<(k+1)・10^7

のアルゴリズムは,mがよほど大きくない限り収束する.

[2](その55)に掲げた収束するための条件

  10k>k^2+1,(k+1)^2+1>10(k+1)

  k^2−10k+1<0,k^2−8k−8>0

  0,1010=5−2√6<k<5+2√6=9.899

  k<4−2√6=−0.8990,k>4+2√6=8.828

は区間が縮小するための条件ではあっても,一様収束

  b1<b3<・・<a0<・・<b4<b2

するための条件にはなっていない.

[3]kが小さいとき,たとえば3以下では

  k≦a0<k+1

  k・10≦a1<(k+1)・10

  k・10^3≦a2<(k+1)・10^3

  k・10^7≦a3<(k+1)・10^7

の条件は成り立たない.

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