■置換多面体の空間充填性(その416)

 4次元の正単体と正軸体の場合で,f2情報を考慮して計算してみる.

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[5]{3,3,3}(1001)

 8面からなる図形で,頂点次数は6であるからその頂点数は6である.これは正八面体と思われ,その辺数は12である.

  {3,3}(001)1個→(1331),1個

  {3}(01)×{}(1)3個→(1210),3個

  {}(1)×{3}(10)3個→(1100),3個

  {3,3}(100)1個→(1000),1個

3,3

3,6,3

1,3,3,1

1列目:三角形面3

2列目:三角形面2,四角形面4

3列目:三角形面1,四角形面2

  f2=(6/3+6/4)・f0=70  (OK)

[5]{3,3,4}(1001)

 8面からなる図形で,頂点次数は6であるからその頂点数は6である.これは正八面体と思われ,その辺数は12である.

  {3,4}(001)1個→(1331)1個

  {4}(01)×{}(1)3個→(1210)3個

  {}(1)×{3}(10)3個→(1100)3個

  {3,3}(100)1個→(1000)1個

3,3

3,6,3

1,3,3,1

1列目:四角面3

2列目:四角形面6→三角形2,四角形4でないと計算が合わない.

3列目:三角形面1,四角形面2

  f2=(1/3+11/4)・f0  (NG)

  f2=(3/3+9/4)・f0=208  (OK)

 新たに生じる2次元面を考えると,

1列目:四角面3

2列目:四角形面6

3列目:三角形面3

である可能性も考えられる.

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[まとめ]これで「正方形が何枚,6角形が何枚」といったように形状を区別して数える幾何学も目途が立ったと思ったが,そうではなかったことになる.

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