■ペンタドロン(自然界のレゴ・ブロック,その2)

 化学会から有り難い申し入れがあり,昨日,ペンタドロンや変身(相転移)が深淵なテーマであり,重要で発展性のある手だてや根拠について,記者達にアピールするためのプレス・リリース用文面=「ナジミの無い方にも解るような説明」を書かされる羽目になったが,そこに込められなかった思いを申し添えておきたい.

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 幾何学に王道なし,たとえ一国の王といえども努力しないで数学を習得するための近道はなく,自分の足で目的地へ到達しなくてはならないのだ.しかし,幾何学とは幼児が大好きなおもちゃで何時間も飽きることなく遊び続けるように,無邪気に遊ぶことが大切だということがおぼろげながら見えてきた.

 幾何学=戯画学の本質とはアタマだけでなく,目耳鼻手を働かせて真剣に遊ぶことが研究なのである.幾何学が苦手な読者はじっくり時間をかけて「模型と遊ぶ」ことを勧める次第である.そうすれば,幾何学は見えるだけではなく,香り,聞こえるものになるはずである.

 それを触れられる形にしたものがペンタドロン模型である.現在,磁石つきのペンタドロン模型はイメージ・ミッション社より,ペンタドロンの木工模型は中川宏さんより入手可能である.じっくり時間をかけて遊んでいただきたい.

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