■置換多面体の空間充填性(その401)

【1】ワイソフ算術の援用

 H4の置換則

  (1)→(1)

  (10)→(12)

  (100)→(155)

  (1000)→(1,12,30,20)

すなわち,線分,五角形,正12面体の面数になる. H4の置換則で,異なっている点は

  (100)→(155)

  (1000)→(1,12,30,20)

だけで,

  (1)→(1)

  (10)→(12)

は正単体,正軸体系と同じである.

[a]正単体の置換則

  (11)→(11)

  (10)→(12)

  (100)→(133)

  (1000)→(1464)

  (10000)→(1,5,10,10,5)

すなわち,線分,三角形,四面体,五胞体の面数になる.

[b]正軸体の置換則

  (11)→(11)

  (10)→(12)

  (100)→(144)

  (1000)→(1,6,12,8)

  (10000)→(1,8,24,32,16)

すなわち,線分,正方形,立方体,超立方体の面数になる.

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[1]{3,3,5}(1000)

 20面からなる図形で,頂点次数は12であるからその頂点数は12である.これは正二十面体と思われ,その辺数は30である.

  {3,5}(000)0個→(1000)1個

  {5}(00)×{}(1)0個→(1000)12個

  {}(0)×{3}(10)0個→(1000)30個

  {3,3}(100)20個→(1000)20個

0,12

0,0,30

0,0,0,20

  m1=Σsjsj+1+sr      (正単体系,正軸体でsr+1=1のとき)

  m0=Σsjsj+1+sr+sr(sr+1−1)  (正軸体系でsr+1>1のとき)

  m2=Σsjsj+1+sr+(sr+1)sr+1

とすれは,つじつまは合っている.

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[2]{3,3,5}(0100)

 7面からなる図形で,頂点次数は10であるからその頂点数は10である.これは五角柱と思われ,その辺数は15である.

  {3,5}(100)2個→(1551)2個

  {5}(00)×{}(0)0個→(1000)1個

  {}(0)×{3}(01)0個→(1000)5個

  {3,3}(010)5個→(1000)5個

2,−1

10,0

10,0,5

2,0,0,5

  m2=Σsjsj+1+sr+sr・sr+1

とすれは,つじつまは合っている.

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[3]{3,3,5}(1100)

 6面からなる図形で,頂点次数は6であるからその頂点は6である.これは五角錐と思われ,その辺数は10である.

  {3,5}(100)4個→(1551)1個

  {5}(00)×{}(0)0個→(1000)1個

  {}(0)×{3}(00)0個→(1000)5個

  {3,3}(110)5個→(1000)5個

5,1

5,0,5,0

1,0,0,5

  m2=Σsjsj+1+sr+sr・sr+1

とすれは,つじつまは合っている.

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