■置換多面体の空間充填性(その398)

 これまでの結果をまとめると,

[1]正単体系のf1公式

  m=Σsjsj+1+sr

[2]正軸体系のf1公式

  m=Σsjsj+1+sr

  m=Σsjsj+1+sr・sr+1  (正軸体系で最後の要素が0の場合)

=Σsjsj+1+sr+sr(末尾の0の並び−1)

[3]H3,H4のf1公式

  m=Σsjsj+1+sr+sr(末尾の0の並び)

としても

  {3,3,5}(1,0,0,0): 7 (NG:正解は12)

だけが修正できない.

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 まず考えられる修正点は,五角形は三角形と四角形に分解できるということであった.

  m0=Σsjsj+1+sr・sr+1  (正軸体系で最後の要素が0の場合)

  m1=Σsjsj+1+sr      (それ以外)

  m2=Σsjsj+1+sr・sr+1+sr

 H4のm2を計算してみると

  {3,3,5}(1,0,0,0): 7 (NG:正解は12)

  {3,3,5}(0,1,0,0): 10 (OK)

  {3,3,5}(1,1,0,0): 6 (OK)

 つじつまを合わせたいなら,

  m3=Σsjsj+1+sr+sr・sr+1・2

  m4=Σsjsj+1+sr+sr・sr+1・3

なども考えられるところであるが・・・.

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 ところで,頂点まわりのファセット数は

[1]H3

  第0項:(tp+1,1)に相当するものは1→2→3

  第n−1項:正軸体では2^n-1-fp,正単体では(n−fp,1)に相当するものは1→2→5と変化する.

[2]H4

  第0項:(tp+1,1)に相当するものは1→2→3→4

  第n−1項:正軸体では2^n-1-fp,正単体では(n−fp,1)に相当するものは1→2→5→20と変化する.

[3]F4

  第0項:(tp+1,1)に相当するものは1→2→3→6

  第n−1項:正軸体では2^n-1-fp,正単体では(n−fp,1)に相当するものは1→2→3→6と変化する.{3,4,3}(1,0,0,1)の0には3,3ではなく4,4を対応させる.

であるから,これがf1公式の修正の参考になるかもしれない.

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