■基本単体の直角三角錐分割(その13)

 正四面体を回映面で2等分して,それぞれを4等分した正四面体の8等分体は,さらに3個の基本単体に分割できるはずである.

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 ます,正四面体の頂点の座標を定めたい.

  A(0,1,z)

  C(0,−1,z)

  F(−1,0,−z)

  H(1,0,−z)

  I(−1/2,1/2,0)

  J(−1/2,−1/2,0)

  K(1/2,−1/2,0)

  L(1/2,1/2,0)

 (1,√(1/3),√(8/3))と(1,√3,0)の中点は

  (1,(√(1/3)+√3)/2,1/2・√(8/3))

それと(1,0,0)との距離は√2であるから,z=√2/2

 JKLHが正四面体の8等分体である.

  J(−1/2,−1/2,0)

  K(1/2,−1/2,0)

  L(1/2,1/2,0)

  H(1,0,−√2/2)

 これは体積でいえば基本単体3個分であるが,面の形はそうなってはいない.確認のため,辺の長さを求めてみたい.

 {1,√2,√3,1,1,1}

 基本単体の辺の長さは{1,√(4/3),√(2/3),√(1/3),√(1/2),√(1/6)}であるから,1だけが共通している.

  JK=KL=KH=KH=1

 また,基本単体の二面角は(90°,90°,90°,60°,60°,35.2644°)になる.一方,JKLHではarccos(−1/3)になるが,以上のことから3個の基本単体に分割できないと思われる.→NG.

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