■完全数と親和数の公式(その10)

  6=1+2+3

  28=1+2+4+7+14

 2^nの約数の和は

  1+2+4+・・・+2^n-1=2^n−1

となって,自分自身よりちょうど1だけ小さい.その意味で,2^nは概完全数である.

 したがって,pおよび2^p−1が素数(メルセンス素数)のとき,

  2^p-1(2^p−1)

が完全数となることを見つけることは可能であると思われる.

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  220=1+2+4+71+142

  284=1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110

220(=2^2・5・11)と284(=2^2・71)は親和数の最小のペアであるが,イブン・クッラもフェルマーも同じ構成法を考えついた.

 すなわち,

  p=3・2^n-1−1

  q=2p+1

  r=pq+p+q

がすべて素数ならば,M=2^npq,N=2^nrのペアは親和数になるという方法である.

 しかし,この発想がどこから浮かんだものなのかよくわからない.

  メルセンヌ素数とソフィー・ジェルマン素数との繋がり?

  三角数と四面体数との繋がり?

よりも

  pq=p(2p+1)=2p^2+p

  pq+p+q=p(2p+1)+p+2p+1=2p^2+4p+1

の違いから来たものではないかと思われるが,疑問は残る.

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