■置換多面体の空間充填性(その381)

[1]大域ワイソフ幾何学は,漸化式を用いて準正多胞体の0〜n−1次元面数や体積を計算するものであった.

[2]それに対して,局所ワイソフ幾何学は,準正多胞体のひとつの頂点に集まる1〜n−1次元面数を計算するものである.これは大域ワイソフ幾何学の結果から計算できるものではないが,方法論としては同じ方法を使うことができた.

[3]高次元結晶を構成し,その力学的な安定性を調べるのに必要とされるのが,頂点周りに集まるk次元面数の情報である.

[4]ただし,いまある局所ワイソフ幾何学では,例えば多角形については「形状は問わないが何らかの多角形を合算して何枚」という数え方である.将来的には「正方形が何枚,6角形が何枚」といったように形状を区別して数える幾何学も確立させたいと考えている.

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