■四角形の面積(その3)

 エジプト人もバビロニア人も面積を求めるときはかなり大雑把で,たとえば四角形の面積では

  (a+c)/2×(b+d)/2

のように正確でないおよその面積だすことができなかった.

 四角形が円に内接するとき,面積は最大値をとり,ブラーマグプタの公式

  S=((s−a)(s−b)(s−c)(s−d))^1/2

が成り立つ.s=(a+b+c+d)/2

 辺a、bのなす角をα,辺c、dのなす角をβ,θ=(α+β)/2とすると,19世紀になってから四角形の面積を正確に求める公式が得られた.

  S=((s−a)(s−b)(s−c)(s−d)−abcdcos^2θ)^1/2

 これを,ブレットシュナイダーの公式と呼ぶのだそうであるが,四角形が円に内接するとき,θ=(α+β)/2=π/2であるから,ブラーマグプタの公式に一致する.

 [参]中村滋・室井和男「数学史」共立出版

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