■置換多面体の空間充填性(その315)

 これまでの検討では,

[1]ワイソフ情報から直接局所情報を知ることは難しいこと(配位が複雑である)

[2]頂点切断図形の解析が可能であるのもせいぜい6次元くらいまでであること

という印象を受けている.なんとか[1]が打開できればよいのであるが・・・

 今回のコラムでは(その308)をやり直してみたい.

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[1]{3,3,3}(0,1,1,0)=(30,60,40,10)

 頂点回りには

  切頂面{3,3}(110)頂点数12・・・2個

  3次元面{3,3}(011)頂点数12・・・2個

  f3=(2/12+2/12)・f0=10

  f2は三角形と六角形からなる.大域的には三角形20枚,6角形20枚であるが,頂点次数は4であり,また,その面数は4であることから,これは正四面体と思われ,その辺数は6である.

  x+y=6

  x/3+y/6=4/3→x=2,y=4

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[2]{3,3,3,3}(0,0,1,0,0)=(20,90,120,60,12)

 頂点回りには

  切頂面{3,3,3}(0100)頂点数10・・・3個

  4次元面{3,3,3}(0010)頂点数10・・・3個

  f4=(3/10+3/10)f0=12

  f3は{3,3}(100)と{3,3}(010)である.大域的には正四面体30個,正八面体30個であるが,局所的には

  f3=(6/4+9/6)・f0=60

また,f2は大域的には三角形120枚であるが,局所的には

  f2=(18/3)・f0=120

 頂点次数は9であるから頂点数9,4次元面数は6である.4次元角錐とすると,・・・

  V=v+1=9→v=8

  E=e+v=18→e=10

  F=f+e=15→f=5

  C=1+f=6→v=8,e=10,f=5.しかし,このような多面体は存在するとは思えない.

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 ワイソフ情報から,直接

 頂点に集まる1次元面数は8

 頂点に集まる2次元面数は10

 頂点に集まる3次元面数は15

 頂点に集まる4次元面数は6

であることを求める方法が見つからない.

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