■整数の積(その24)

 (その11)では

 202個の連続する整数の積は平方数になりえない

 23個の連続する整数の積は3乗数にも5乗数にもなりえない

 9個の連続する整数の積は累乗数になりえない

 2n+1型(奇数)の48個の連続した積は累乗数にならない

 6n+1型の300個の積は累乗数にならない

などをみたが,これらの数は歴史的な意味しかないらしい.

 ここでは,

[Q]任意の18個の連続した3桁の整数のなかに,各桁の数の和によって割り切れる数が少なくともひとつあることを示せ.

について調べてみたい.

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[A]18個の与えられた3桁の連続数のうちの1個は

  100a+10b+c

で書くことができる.これがa+b+cで割り切れるものとする.

 解を調べてみると

  100,102,108,110,112,114,117,120,126,・・・,990,999.

 575から599間での数列を考えると,17個ではうまくいかないことがわかる.また,18の倍数ならはうまくいくこともわかる.たとえば,

 216は各桁の数の和は9であるが,偶数であるから18の倍数である.

 882は各桁の数の和は18であるから,18の倍数である.

18の倍数の各桁の数の和はいつでも9か18である.

 100a+10b+cを18の倍数とすると,a+b+cは9か18か27である.27となるのは999の場合だけであるが,それは18の倍数ではない.よって,a+b+cは9か18であって18を割り切る.仮定より100a+10b+cは18の倍数であるから,100a+10b+cはa+b+cで割り切れる.

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