■整数の積(その21)

 (その20)で,n≧48のとき,n以上9n/8以下に必ず素数があることを紹介した.

 十分大きなnに対し,

  n<P<(1+α)n

を満たす素数Pが少なくともひとつ存在する.

 チェビシェフ・シルベスターの定数(1891年)と呼ばれるものは

  α=0.092

であるが,素数定理(アダマール・デュ・プーサンの定理)によると,xが十分大きければどんなαに対しても,

  n<P<(1+α)n

は成り立つから,個の数にはたいした意味はなくて歴史的興味があるにすぎない.

 一方,陳景潤は

  n−n^a<P<n

を満たす素数P,あるいは素数2つの積となる数P’が少なくともひとつ存在することを示した.a=0.477

 なお,(その20)では

  (Πpi)^1/x→e

も紹介したが,この値はp=113で最大になり,x→∞のとき,この関数の値はに近づく.

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