■プラトンの立体(その4)

 先日,仙台高専で講義.学生からは4次元と何だろうという質問がでた.アインシュタインの学生ならば,高さと幅と奥行きの3つの空間次元に第4の次元として時間を加えたものであると答えるに違いない.

 時空4次元世界による特殊相対論の表現は,アインシュタイン自身によるというよりも,彼のETH時代の恩師にあたるミンコフスキーの業績というべきであろう.

 しかし,数学では時間などの物理法則に縛られず,さらに高い空間次元の図形を考えることができる.単なるパラメータが1個増えたに過ぎないのである.たとえば,3次元空間内の運動を考えるにしてもx軸・y軸・z軸方向への並進,x軸・y軸・z軸まわりの回転を考えるだけで,すでにパラメータ数は6になってしまうのである.

 このような運動の解析は,たとえば実際に車椅子の設計などでも用いられている.これで回答になっているのだろうか?

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