■高校生が発見した幾何の定理(その9)

 私のタイの友人は経済的にはとても恵まれた,道徳的にも優れた人物です.チュラロンコン大学(タイの東大)の建築科出身の同級生達と建築会社を立ち上げ,現在,タイの国会議事堂建設を請け負っています.もう完成しているかもしれません.

 また,幼稚園を経営を始めたことをきっかけにして,木のおもちゃの会社も経営しています.タイにはゴムの木のプランテーションがあるのですが,樹皮を傷つけそこからでる樹液から天然ゴムを採取します.しかし,ゴムが採取できるのはほんの数年であって,樹液が出なくなった木は伐採してすぐ植樹しなければなりません.

 その際に出るゴムの廃材をおもちゃに加工,加工で発生する木くずでバイオマス発電するという徹底ぶりです.また,幼稚園を卒業した子供達のために小学校,中学校,いまでは大学も経営されているとのことでした.

 立場は違いますが,鈴木英夫先生は,高専を定年退職後,北タイの山岳民族の村で,保育園を建てたり,最貧の人達の自立支援をしています.100%自己資金のボランティアだそうです.

 私と比べたら如何に立派に生きていることか・・・と頭の下がる思いです.

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