■多面体巡礼の双対問題(その3)

 正八面体の12本の辺を黄金比に分割して,各面に正三角形ができるようにする.このとき,これらの分割点は正20面体の12個の頂点になることはよく知られている.

 三角形ABCの各辺を1:λの比に順次内分した点D,E,Fとし,AD,BE,CFの2本ずつの交点が作る三角形PQRを仮に「縮小三角形」と呼ぶことにする.正三角形の縮小三角形は正三角形である.

  λ=CD/DB=AE/EC=SF/FA

[Q]正四面体の各面に各辺を1:黄金比に順次内分した正三角形を作る.それらを繋いでできる多面体は?

[A]正20面体

[Q]正八面体の各面に各辺を1:1.839に順次内分した正三角形を作る.それらを繋いでできる多面体は?

[A]ねじれ立方体

[Q]正20面体の各面に各辺を1:1.943に順次内分した正三角形を作る.それらを繋いでできる多面体は?

[A]ねじれ12面体

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