■多面体元素定理のゆくえ

 あけましておめでとうございます.ペンタドロンの論文がやっと出版されたのでお知らせいたします.タイトルは

  “Geometry-Intuitive,Discrete, and Convex”

   Bolyai Society Mathematical Studies Vol.24 (2013)

SPRINGER から本の形になっています.

 2008年の発見から5年以上経過した・・・.その後,わかったことをまとめておきます.

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[1]最小面数の正多面体元素を構成できたこと

 いまある正多面体元素の面数の和は22である.正多面体元素定理より,最小元素数は4であるから,最小面数は16以上(下限つき幾何学).

[a]正4面体の基本単体

[b]正八面体の基本単体

[c]正20面体の基本単体

[d]正12面体の基本単体

とすると立方体も構成することができ,面数の和は下限の16となる.

[2]それらの体積の和をを最小化できること

  [c][d]から[a][b]を切り取ることができる.

[3]平行多面体の新しい元素が見つかったこと

 テトラドロンを2等分したものがペンタドロンである.テトラドロンは辺を2等分,3等分,・・・することによって8等分,27等分,・・・が可能であるが.それらは自己相似になってしまうので元素ではない.テトラドロンは3等分,5等分,6等分,7等分できそうにない.

 そうなると可能性があるのは4等分であるが,4等分体は実在する(RT).

[4]a,bを用いると,RTを構成することができる.

 したがって,a,bの2元素で正四面体,正八面体,立方体,平行多面体を構成することができる.さらに2元素加えると,すべての正多面体と平行多面体を構成することができる.

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