■基本単体の計量(その6)

 基本単体の二面角を整理すると

[1]正四面体:(90°,90°,90°,60°,60°,35.2644°)

[2]正八面体:(90°,90°,90°,60°,45°,54.7656°)

[3]立方体:(90°,90°,90°,60°,45°,45°)

[4]正二十面体:(90°,90°,90°,60°,36°,69.0949°)

[5]正十二面体:(90°,90°,90°,60°,36°,58.2826°)

 二面角をみると立方体の二面角は,正八面体の二面角(90°,90°,90°,60°,45°,54.7656°)とはひとつだけ異なり,正四面体の二面角(90°,90°,90°,60°,60°,35.2644°)とは2つ異なっている.

 同様に,正二十面体の二面角は,正十二面体の二面角とはひとつだけ異なっている.

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【1】正20面体

 正20面体の1/120の直角四面体で,θ=π/6として

  P0(0,0,0)

  P1(1,0,0)

  P2(1,tanθ,0)=(1,√(1/3),0)

  P3(1,tanθ,τ^2/2cosθ)=(1,√(1/3),τ^2/√3)

にとることができる.底面は(30°,60°,90°)の直角三角形である.その高さは正四面体の基本単体の有理数倍にはならないことが確かめられた.

 その二面角は(90°,90°,90°,60°,36°,69.0949°)になる.

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【2】正12面体

 正12面体の1/120の直角四面体で,θ=3π/10として

  P0(0,0,0)

  P1(1,0,0)

  P2(1,tanθ,0)

  P3(1,tanθ,τ^2/2cosθ)

にとることができる.底面は(36°,54°,90°)の直角三角形である.

 その二面角は(90°,90°,90°,60°,36°,58.2826°)になる.

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【3】正十二面体の基本単体−正二十面体の基本単体

 上記のことを利用して正十二面体の基本単体から,正二十面体の基本単体を切り出すことができる.

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