■単純リー環を使った面数数え上げ(その78)

 4次元正軸体系の切頂,切頂切稜多面体を含むすべての多面体に対して,

[1]まず,意味論的に整理して

[2]次にアルゴリズムを機械的に適用して

問題を洗い出してみたい.

 切頂多面体と切頂切稜多面体のアルゴリズムは相いれるだろうか? [1]から始める.

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[1](1000)→f=(8,24,32,16)

 恒等写像.

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[2](0100)→f=(24,96,96,24)

 頂点に(100)→(6,12,8)ができる.原正多面体は頂点と辺が消失する.

f0=8・6=48  (OK)

f1=8・12=96  (OK)

f2=8・8+32・1=96  (OK)

f3=8・1+16・1=24  (OK)

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[3](0010)→f=(32,96,88,24)

 頂点に(010)→f=(12,24,14)ができる.しかし,辺上で(10)→f=(4,4)が重複する.原正多面体は頂点と辺と面が消失する.

 すなわち,βnの頂点がtβn-1に置き換わると考えると,2n個の頂点と2n(n−1)個の辺と4n(n−1)(n−2)個の面が消えて,tβn-1個の頂点と辺と面になる.これからβn-2個の頂点と辺と面を差し引く.

 すると,最終的な頂点数と辺数と面数は

  2ntβn-1(0)−2n(n−1)βn-2(0)

  2ntβn-1(1)−2n(n−1)βn-2(1)

  2ntβn-1(2)−2n(n−1)βn-2(2)

3次元面以上は残存するから,

  2ntβn-1(k)−2n(n−1)βn-2(k)+2^k+1(n,k+1)

{3,4)(010)→f=(12,24,14)

{4}(10)→f=(4,4)

f0=8・12−24・4=0  (NG)

f1=8・24−24・4=96  (OK)

f2=8・14−24・1=88  (OK)

f3=8・1−24・0+16・1=24  (OK)

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[4](0001)→f=(16,32,24,8)

 逆写像

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[5](1100)→f=(48,120,96,24)

 頂点に(100)→f=(6,12,8)ができる.原正多面体は頂点が消失する.

f0=8・6=48  (OK)

f1=8・12+24・1=120  (OK)

f2=8・8+32・1=96  (OK)

f3=8・1+16・1=24  (OK)

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[6](1010)→f=(96,288,240,48)

 頂点に(010)→f=(12,24,14)ができる. 頂点に(010),辺に(10)柱ができている.(辺上で(10)→f=(4,4)が重複するのではない).原正多面体は頂点が消失する.

(010)→f=(12,24,14)

(01)→f=(4,4)

(1)→f=(1)

(1)

f0=8・12=96  (OK)

f1=8・24+24・4=288  (OK)

f2=8・14+24・4+32・(1)=240  (OK)

f3=8+24+16=48はワイソフ算術で計算 (OK)

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[7](1001)→f=(64,192,208,80)

 頂点に(001)→f=(8,12,6)ができる.辺上に(01)柱→f=(4,4),面上に(1)面ができる.原正多面体は頂点が消失する.

(001)→f=(8,12,6)

(01)→f=(4,4)

(1)→f=(1)

(2)

f0=8・8=64  (OK)

f1=8・12+24・4=192  (OK)

f2=8・6+24・4+32・(2)=208  (OK)

f3=8・1+24・1+32・1+16・1=80  (OK)

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[8](0110)→f=(96,192,120,24)

 頂点に(110)→f=(24,36,14)ができる.しかし,辺上で(10)→f=(4,4)が重複する.原正多面体は頂点と辺が消失する.

 すなわち,βnの頂点がtβn-1に置き換わると考えると,2n個の頂点と2n(n−1)個の辺が消えて,tβn-1個の頂点と辺になる.これからβn-2個の頂点と辺を差し引く.

 すると,最終的な頂点数と辺数は

  2ntβn-1(0)−2n(n−1)βn-2(0)

  2ntβn-1(1)−2n(n−1)βn-2(1)

2次元面以上は残存するから,

  2ntβn-1(k)−2n(n−1)βn-2(k)+2^k+1(n,k+1)

{3,4)(110)→f=(24,36,14)

{4}(10)→f=(4,4)

f0=8・24−24・4=96  (OK)

f1=8・36−24・4=192  (OK)

f2=8・14−24・1+32=120  (OK)

f3=8・1+16=24  (OK)

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[9](0101)→f=(96,288,248,56)

 頂点に(101)ができているが,辺は消失していて,正方形面を重複して数え上げていることになる.

(101)→f=(24,48,26)

(01)→f=(4,4)

(2)

f0=8・24−24・4=96  (OK)

f1=8・48−24・4=288  (OK)

f2=8・26−24・1+32・(2)=248  (OK)

f3=8+32+16=56はワイソフ算術で計算 (OK)

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[10](0011)→f=(64,128,88,24)

 頂点に(011)→f=(24,36,14)ができる.辺で(11)→f=(8,8),面で(1)→f=(1)が重なる.原正多面体は頂点と辺と面が消失する.

f0=8・24−24・8+32・1=32  (NG)

f1=8・36−24・8+32・1=128  (OK)

f2=8・14−24・1+32・0=88  (OK)

f3=8・1+16・1=24  (OK)

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[11](1110)→f=(192,384,240,48)

 頂点に(110),辺に(10)柱ができている.

(110)→f=(24,36,14)

(01)→f=(4,4)

f0=8・24=192  (OK)

f1=8・36+24・4=384  (OK)

f2=8・14+24・4+32・1=240  (OK)

f3=8+24+16=48はワイソフ算術で計算 (OK)

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[12]正軸体系(1101)→f=(192,480,368,80)

 頂点に(101),辺に(01)柱ができている(OK).

(101)→f=(24,48,26)

(10)→f=(4,4)

(2)

f0=8・24=192  (OK)

f1=8・48+24・4=480  (OK)

f2=8・26+24・4+32・(2)=368  (OK)

f3=8+24+32+16=80はワイソフ算術で計算 (OK)

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[13](1011)→f=(192,480,368,80)

 頂点に(011),辺に(11)柱ができている(OK).

(011)→f=(24,36,14)

(11)→f=(8,8)

(2)

f0=8・24=192  (OK)

f1=8・36+24・8=480  (OK)

f2=8・14+24・8+32・(2)=368  (OK)

f3=8+24+32+16=80はワイソフ算術で計算 (OK)

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[14](0111)→f=(192,384,248,56)

 頂点に(111)ができているが,辺は消失していて,正八角形面を重複して数え上げていることになる.

(111)→f=(48,72,26)

(11)→f=(8,8)

(2)

f0=8・48−24・8=192  (OK)

f1=8・72−24・8=384  (OK)

f2=8・26−24・1+32・(2)=248  (OK)

f3=8+32+16=56はワイソフ算術で計算 (OK)

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[15](1111)→f=(384,768,464,80)

 頂点に(111),辺に(11)柱ができていることになる.

(111)→f=(48,72,26)

(11)→f=(8,8)

(2)

f0=8・48=384  (OK)

f1=8・72+24・8=768  (OK)

f2=8・26+24・8+32・(2)=464  (OK)

f3=8+24+32+16=80はワイソフ算術で計算 (OK)

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