■ヤング図形とフック長公式(その3)

 ヤング図形の標準盤の個数fは

  f=n!/Πh(i,j)

で与えられる.

 たとえば,(41)の場合,

  n=4+1 → n!=120

  Πh(i,j)=5・3・2・1・1=30

  f=n!/Πh(i,j)=4

である.

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 ここでは(mm)の場合を考える.たとえば(33)は

  □□□

  □□□

であるが,

  n=3+3 → n!=720

  Πh(i,j)=4・3・2・3・2・1=144

  f=n!/Πh(i,j)=5

となる.

 実は(mm)の標準盤の個数は,カタラン数

  mCm/(m+1)

で与えられるのである.

  Cn=2nCn−2nCn-1=1,2,5,14,42,・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 同等に,ヤング図形(kn,n)の標準盤の個数は,

  C(kn,n)=(k+1)nCn/(kn+1)

で与えられる.

 また,ヤング図形(n,n,n)の標準盤の個数は,

  3nCn・2nCn・nCn/n+2C2・n+1C1・nC0通り(3次元カタラン数)

同様に,(n,n,・・・,n)の標準盤の個数は,

  mnCn・・・3nCn・2nCn・3nCn/n+m-1Cm-1・・・n+2C2・n+1C1・nC0(m次元カタラン数)に等しい.

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