■計算可能な多胞体(その36)

 (その19)で,2(2^n−1)面体の体積を求めてみたところ,

  V2={0,0},{√3/2,3}

  V3={0,4},{1/√2,16}

  V4={0,85},{√5/4,125}

  V5={0,1707},{√3/4,1296}

  V6={0,37457},{√7/8,16807}

 偶数次元(n=2m)では√(n+1)/2^m

 奇数次元(n=2m+1)では√(n+1)/2^m+1/2

の1種類だけとなりそうである.

 そして,その個数は

  (n+1)^(n-1}

であるから,求める体積は

  Vn=(n+1)^(n-1/2}/2^n/2

となる.

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 辺の長さを1に規格化するための係数は,

  Hk=hk/2|x1−a1|=hk/|1−y1|

より,|1−y1|であるが,簡単な形になって

  1−y1=2/n(n+1)

 したがって,規格化前(正単体の辺の長さ1)の置換多面体の体積は

  Vn=(n+1)^(n-1/2}/2^n/2・{2/n(n+1)}^n

 一方,辺の長さ1のn次元正単体の体積は

  (n+1)^1/2/2^n/2n!

であるから,Vnの正単体比は

  2^nn!/n^n(n+1)

となって,有理数倍であることがわかる.

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