■素数がもたらしたもの(その25)

 これまでの結果をまとめておきたい.

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[1]  Σlogk〜(n+1/2)・logn-n+C

  C=1-1/12+1/360-1/1260+1/1680--・・・

定数Cは

  C=1/2・log2π=−ζ’(0)

で与えられる.

[2]  Σklogk〜(n^2/2+n/2+1/12)・logn-n^2/4+C

  C=1/4-1/720+1/5040-1/10080+・・・

定数Cは

  C=1/12−ζ’(−1)

で与えられる.

[3]  Σk^2logk〜(n^3/3+n^2/2+n/6)・logn-n^3/9+n/12+C

  C=1/9-1/6+1/360-1/5040+1/10080-・・・

定数Cは

  C=−ζ’(−2)=ζ(3)/4π^2

で与えられる.

[4]  Σk^3logk〜(n^4/4+n^3/2+n^2/4-1/120)・logn-n^4/16+n^2/12+C

  C=1/16-1/12+1/120-1/5040+1/33600-・・・

定数Cは

  c=−11/720−ζ’(−3)

で与えられる.

[5]  Σk^4logk〜(n^5/5+n^4/2+n^2/3-n/30)・logn-n^5/25+n^3/12-n/30+C

  C=1/25-1/12+1/30-1/1260+1/25200-・・・

定数Cは

  C=−ζ’(−4)=3ζ(5)/4π^4

で与えられる.

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[まとめ]

  ζ(s)=Σ1/k^s

  ζ(−s)=Σk^s

  −ζ’(−s)=Σk^slogk

であるから,

  −ζ’(−s)

と明確に決定できると思われた.

 偶数次元ではそれでよいのであるが,奇数次元では

  定数−ζ’(−s)

の形となった.

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