■便箋の三等分(その8)

 平行四辺形の頂点と2等分点を使ったダイヤグラムでは,平行四辺形の重なりにおいて,4:5:3の比があらわれた.では,3等分点を使ったダイヤグラムではどうだろうか?

[1]求めるのは,EO:ON:NBである.4:5:3になっていることは間違いなさそうであるが,証明してみよう.   (中川宏)

===================================

[証]

 三角形CEUにおいてOは重心であるから,a:b=2:1

また,対角線BEはCUによって2等分されているので,a+b=c+d

平行四辺形の対角線は相互に2等分するので,c=d

 そこでa+b+6とおくと,a=4,b=2,c=3,d=3

よって,EO:ON:NB=4:5:3である.

===================================

[2]平行四辺形の対角線は,ほかの2頂点から対辺の3等分点にひいた4本の線分によって5:3:4:3:5に分けられる.

[証]上の図において,e:d:f=1:2:3

着色部分は相似図形なので,b:c=f:d=3:2

また,a=b+cなので,a:b:c=5:3:2

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

[3]三角形の中線は,他の頂点と対辺の3等分点とを結ぶ線分によって5:3:2に分割される.

[証]2と同じことを三角形でいいかえればよい.

===================================