■この門くぐるべからず(その6)

 (その4)での方針,すなわち,

  e1=(1,0,0,・・・,0)

  e2=(0,1,0,・・・,0)

  ek=(0,0,0,・,1,・,0)

  en=(0,0,0,・・・,1)

  xk=cos(2(k−1)π/n)

  yk=sin(2(k−1)π/n),  k=1〜n

に射影する方法と(その5)の方法はうまく整合させることは難しそうである.

直交回転行列Rを使って,正多胞体の輪郭が正多角形になるように投影させるであれば(その5)とうまく整合すると思われる.

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 超立方体でなく,正軸体の場合を考えると,2n個の頂点がそれぞれ正2n角形の頂点にくる.

  xk=cos(2(k−1)π/2n)

  yk=sin(2(k−1)π/2n),  k=1〜2n

  [x1,・・・,xn]=R[e1,・・・,en]

  [y1,・・・,yn]

  [0,・・・・,0]

  [・・・・・・・・]

  [0,・・・・,0]

なる直交回転行列Rが求められればよいのであるが,実際は

  [x1,・・・,xn]=R[e1,・・・,en]

  [y1,・・・,yn]

  [z1,・・・,zn]

  [・・・・・・・・]

  [w1,・・・,wn]

の形になるので,簡単ではない.

 石井源久先生の学位論文

  「多次元半正多胞体のソリッドモデリングに関する研究」

によれば,

  R=[r11,r12,r13,・・・,r1n]

    [r21,r22,r23,・・・,r2n]

    [r31,r32,r33,0,・・,0]

    [r41,r42,r43,r44,0,0]

    [rn-11,rn-22,rn-13,・,0]

    [rn1,rn2,rn3,・・・,rnn]

となるらしいのであるが,そうなる理由が理解できない.その理由は何か知りたいので,次回の宿題としたい.

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