■地図と三角法(その9)

 (その7)で書き忘れてしまったが,モルワイデ図法の経線は

  x=Rλ0cosθ,y=Rπ/2sinθ

より,

  (x/Rλ0)^2+(y/Rπ/2)^2=1

すなわち楕円となる,

 したがって,λ0=πの場合を考えれば,楕円の長径(横)と短径(縦)の比は2:1となる.

 それに対して,サンソン図法の経線は

  x=Rλ0cosφ,y=Rφ

より,

  x=Rλ0cos(y/R)

すなわち正弦曲線となる.

 その縦横比は

  λ=0,φ=π/2

  λ=π,φ=0

を比べることによって,モルワイデ図法と同様に2:1となることがわかる.

 ウィキペディアによると,

[1]サンソン図法(1650年)

[2]モルワイデ図法(1805年)

[3]グード図法(1923年)

考案とある.

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