■2次体の単数と類数(その2)

 (その1)ではQ(√46)の基本単数を求めるための近道は連分数展開であることを説明しました.(その2)ではQ(√6)の類数を求めてみますが,ガウス和を用いるような方法では複雑すぎてとてもかないません.

 位数p−1の巡回群の指標には1のp乗根が対応して,

  ζ=exp(2πi/p)

として

  τ(χ)=Σχ(x)ζ^x   (x=1~p-1)

を指標χ(x)に属するガウス和と呼びます.すなわち,ガウス和はFpに1のp乗根ζを添加した拡大体におけるχの1次結合です.

 今回取り上げるテーマはガウス和よりも簡便に類数を計算できる「ディリクレの類数公式」なのですが,実2次体の場合,その計算には基本単数が必要となります.

 Q(√2),Q(√3),Q(√6),Q(√7)の基本単数を求めると,それぞれ,

  x^2−2y^2=±1,複号は−1で(1,1)が最小→ε=1+√2

  x^2−3y^2=±1,複号は+1で(2,1)が最小→ε=2+√3

  x^2−6y^2=±1,複号は+1で(5,2)が最小→ε=5+2√6

  x^2−7y^2=±1,複号は+1で(8,3)が最小→ε=8+3√7

また,Q(√5),Q(√13)の基本単数を求めると,それぞれ,

  x^2−5y^2=±4,複号は−4で(1,1)が最小→ε=(1+√5)/2

  x^2−13y^2=±4,複号は−4で(3,1)が最小→ε=(3+√13)/2

となります.以下では,さらに必要とされる事項を簡単に述べていきたいと思います.

===================================

【1】2次体の判別式

 2次体Q(√d)の判別式Dは

  d=2,3(mod4) → D=4d

  d=1(mod4)   → D=d

となるのですが,素数pがいつ素イデアルに分岐しまた完全分解するかを調べると,有理素数は次のように分解することがわかります.

[1]d=2,3(mod4),D=4d

 (1)p|D → p=p^2,N(p)=p

 (2)(d/p)=+1 → p=pp',N(p)=p

 (3)(d/p)=−1 → p=p,N(p)=p^2

[2]d=1(mod4),D=d

 (1)p|D → p=p^2,N(p)=p

 (2)p≠2,(d/p)=+1 → p=pp',N(p)=p

 (3)p≠2,(d/p)=−1 → p=p,N(p)=p^2

 (4)p=2,d=1(mod8) → 2=pp',N(p)=p

 (5)p=2,d=5(mod8) → 2=p,N(p)=2^2

 ここで,(d/p)はルジャンドルの記号で,

  (d/p)=+1

はdがpを法とする平方剰余であることを示しています.すなわち,x^2=d(modp)の解の有無によって,解のあるときdをpの平方剰余,ないとき平方非剰余といい,

  (d/p)=−1

と表されます.

 この結果から2次体Q(√d)でpが分岐するための必要十分条件は

  p|D

であることがわかります.割れなければpはQ(√d)で不分岐です.

 一般に,代数体の判別式Dは基底の選び方には依存しない整数であり,代数体の大切な不変量の1つとなっているのですが,2次方程式が重根をもつ・もたないの判別ではなく,素数の分解・分岐など素イデアルの分解法則と密接に関係しているのです.

 判別式の絶対値|D|が50以下の2次体Q(√d)をあげてみましょう.まず,

  d=2,3(mod4) → D=4d

  d=1(mod4)   → D=d

ですから,

  d=4n+1   → |d|≦50

  d=4n+2,3 → |d|≦12

 また,dは0,1以外の平方因数をもたない整数でなければなりませんから,4の倍数,9の倍数,16の倍数,25の倍数,36の倍数,49の倍数を除外すると,

  −1,±2,±3,±5,±6,±7,±10,

  ±11,±13,±14,±15,±17,±19,

  ±21,±22,±23,±26,±29,±30,

  ±31,±33,±34,±35,±37,±39,

  ±41,±43,±46,±47

 これらのなかで,

  d=4n+1   → |d|≦50

  d=4n+2,3 → |d|≦12

という条件を満たすのは

  −1,±2,±3,±5,±6,±7,±10,±11,

  13,17,21,29,33,37,41,

  −15,−19,−23,−31,−35,−39,−43,−47

になります.

===================================

【2】平方剰余の相互法則

  (a/p)=+1 ←→ aがpを法とする平方剰余

           (x^2=a modpなる整数xが存在するとき)

  (a/p)=−1 ←→ 平方非剰余(そうでないとき)

と定義します.

 たとえば,整数aに対して,

  x^2=a  modp

となる整数xが存在するかどうかを考えると

  Z/pZ=Fp={0,1,・・・,p−1}

について代入してみればいいわけで,p=5の場合,

  0^2=0,1^2=1,2^2=4,3^2=9=4,4^2=16=1

ですから,a=1,4(mod5)のときは平方剰余,a=2,3(mod5)のときは平方非剰余,すなわち,

  (1/5)=(4/5)=1,(2/5)=(3/5)=−1

となります.

  (a/p)=a^{(p-1)/2} (mod p)     (オイラー規準)

  (−1/p)=(−1)^{(p-1)/2},p≠2  (第1補充法則)

  (2/p)=(−1)^{(p^2-1)/8},p≠2  (第2補充法則)

すなわち,オイラー規準において,(−1/p)に関するものが第1補充法則,(2/p)に関するものが第2補充法則と呼ばれます.

 クロネッカーの指標やディリクレの指標はルジャンドル記号の計算に還元されるのですが,オイラー規準は法pに関するa^{(p-1)/2}の剰余を求めなければならないため,pが大きいとき(a/p)を決定するのはかなり大変です.それに対して,

  (q/p)(p/q)=(−1)^{(p-1)/2}{(q-1)/2}

が有名なガウスの平方剰余の相互法則です.

 前述のように(p/5)は簡単に計算されますが,その際,(5/p)すなわちx^2=5(modp)なる整数xがあるかどうかについてもわかるというのが平方剰余の相互法則なのです.(a/p)はガウスの相互法則を用いてすばやく計算することができます.

 このような計算により,次の表が得られます.

       完全分解(+1) 2次体でも素(−1) 分岐(0)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Q(√−1)  p=1(mod4)      p=3(mod4)       p=2

Q(√−2)  p=1,3(mod8)     p=5,7(mod8)      p=2

Q(√2)   p=1,7(mod8)     p=3,5(mod8)      p=2

Q(√−3)  p=1(mod3)      p=2(mod3)       p=2

Q(√3)   p=1,11(mod12)    p=5,7(mod12)     p=2,3

Q(√5)   p=1,4(mod5)     p=2,3(mod5)      p=5

Q(√−5)  p=1,3,7,9(mod20)  p=11,13,17,19(mod20) p=2,5

Q(√6)   p=1,5,13,19(mod24) p=7,11,17,23(mod24)  p=2,3

Q(√−6)  p=1,5,7,11(mod24)  p=13,17,19,23(mod24) p=2,3

Q(√−15) p=1,2,4,8(mod15)  p=7,11,13,14(mod24)  p=3,5

Q(√−23) p=1,2,3,4,6,8,9,12,13,16,18(mod23) p=23

p=5,7,10,11,14,15,17,19,20,21,22(mod23)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この表は,たとえばQ(√3)においてp=1,11(mod12)なる素数は2個の数のの積に分解

  11=(2√3+1)(2√3−1)

  13=(4+√3)(4−√3)

することを示しています.

===================================

【3】ディリクレの類数公式

 Q(√m)の判別式をD,χ=(D/a)をディリクレ指標とするとき,類数hは次のように与えられます.

[1]m<0のとき(虚2次体)

  h=−ω/2|D|Σχ(a)a

 ここで,ωは単数の個数で

  m=−3のとき,ω=6(±1,±ω,±ω^2)

  m=−1のとき,ω=4(±1,±i)

  それ以外のとき,ω=2(±1)

となります.

 以下,虚2次体類数の計算例を掲げます.

(1)Q(√−1):h=1

D=−4,ω=4,

χ(a) =(−4/a)=+1   a=1

          =−1   a=3

h=−4/2|−4|(1・1+(−1)・3)=1

(2)Q(√−2):h=1

D=−8,ω=2,

χ(a) =(−8/a)=+1   a=1,3

          =−1   a=3,7

h=−2/2|−8|(1・1+1・3+(−1)・5+(−1)・7)=1

(3)Q(√−3):h=1

D=−3,ω=6,

χ(a) =(−3/a)=+1   a=1

          =−1   a=2

h=−6/2|−3|(1・1+(−1)・2)=1

(4)Q(√−5):h=2

D=−20,ω=2,

χ(a) =(−20/a)=+1   a=1,3,7,9

           =−1   a=11,13,17,19

h=−2/2|−20|(1・1+1・3+1・7+1・9+(−1)・11+(−1)・13+(−1)・17+(−1)・19)=2

[2]m>0のとき(実2次体)

  h=−1/2logεΣχ(a)logsin(aπ/D)

  εを基本単数(ε>1)とする

(1)Q(√2):h=1

D=8,ε=1+√2,

χ(a) =(8/a)=+1   a=1,7

          −1   a=3,5

h=−1/2log(1+√2)(1・logsin(π/8)+(−1)・logsin(3π/8)+(−1)・logsin(5π/8)+1・logsin(7π/8))=1

(2)Q(√3):h=1

D=12,ε=2+√3,

χ(a) =(12/a)=+1   a=1,11

          =−1   a=5,7

h=−1/2log(2+√3)(1・logsin(π/12)+(−1)・logsin(5π/12)+(−1)・logsin(7π/12)+1・logsin(11π/12))=1

(3)Q(√5):h=1

D=5,ε=(1+√5)/2,

χ(a) =(5/a)=+1   a=1,4

          −1   a=2,3

h=−1/2log((1+√5)/2)(1・logsin(π/5)+(−1)・logsin(2π/5)+(−1)・logsin(3π/5)+1・logsin(4π/5))=1

   (∵2cos(π/5)=(1+√5)/2)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 実2次体の類数公式はログサイン和とも呼ぶべきものですが,それにしても虚2次体の類数公式とはずいぶん違ってみえます.また,ゼータ関数に関連してこれまでいくつかのログサインがでてきましたが,ここでまとめておきたいと思います.→コラム「奇数ゼータと杉岡の公式」,「ゼータとポリログ関数」参照

  log(sinπx/πx)=-2Σζ(2n)/2n・x^(2n)

  log(sinx)=-Σcos(2nx)/n-log2

  ∫(0,π/2)log(sinx)dx=-π/2log2

  ζ(3)=2π^2/7log2+16/7∫(0,π/2)xlog(sinx)dx

  ∫(0,π/3){log(2sin(θ/2))}^2dθ=17π^3/108

  ∫(0,π/3)θ(log(2sin(θ/2)))^2dθ=17π^4/6480

===================================

【4】Q(√6)の類数は?

 Q(√6)の基本単数は5+2√(6),判別式24,また,

(24/n)=+1となるのはn=1,5,19,23(mod24)

(24/n)=-1となるのはn=7,11,13,17(mod24)

 ここで実2次体の類数公式を用います.

h=-1/2log(5+2√6){logsin(1/24π)+logsin(5/24π)-logsin(7/24π)-logsin(11/24π)-logsin(13/24π)-logsin(17/24π)+logsin(19/24π)-logsin(23/24π)}

{logsin(1/24π)+logsin(5/24π)-logsin(7/24π)-logsin(11/24π)-logsin(13/24π)-logsin(17/24π)+logsin(19/24π)-logsin(23/24π)}=2log(5-2√6)

より

h=-2log(5+2√6)/2log(5+2√6)=1

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ついでにQ(√−6)の類数を求めてみると

 Q(√-6)の判別式-24,ω=2.

(-24/n)=+1となるのはn=1,5,7,11(mod24)

(-24/n)=-1となるのはn=13,17,17,23(mod24)

h=-2/2|-24|(1+5+7+11-13-17-19-23)=2

 こうしてQ(√−6)は類数2の虚2次体であることがわかりました.h=1なる虚2次体Q(√d)は

  −d=1,2,3,7,11,19,43,67,163

しかないというのが,有名な「ベイカー・スタークの定理」です.1966年,ベイカーとスタークは独立に類数1の虚2次体Q(√d)すなわち(d<0,dは平方因子をもたない)なる2次体をすべて決定したのです.

 類数1をもつというのは,Q(√d)のすべてのイデアルが単項であること,すなわち,2次体Kのすべての代数的整数が,Kの素数の積として表され,その表現が単数(1の約数となる整数)を無視して,一意であることをいいます.

 別の言葉でいうと,イデアルと数のずれがないということですが,類数とはすべての数体に付随した不変量(自然数)であって,たとえば,有理数体Qは類数1をもち,ガウスの数体Q(i)も類数1をもちます.類数1をもつ数体はQと類似した数論的性質をもつのですが,大きな類数をもつ数体はQとかなりかけ離れた性質をもっているというわけです.

 ついでながら,h=2なる虚2次体Q(√d)は,

  −d=5,6,10,13,15,22,35,37,51,58,91,115,123,187,235,267,403,427

の18個あります.

 類数1の虚2次体Q(√d)は有限個しかないのに対して,類数1をもつ実2次体は無限に多く存在すると予想されています.

===================================

【5】おまけ

[1]ディリクレのL関数

  L(s,χ)=Σχ(n)/n^s

はディリクレのL関数,χ(n)はディリクレの指標と呼ばれます.

 ディリクレのL関数L(s,χ)はs>1で収束します.また,

  L(s,χ)=Σχ(n)/n^s=Π(1−χ(p)p^(-s))^(-1)

という積表示をもちます.pはmodmのmを割り切らないすべての素数をわたります.この積表示はオイラー積の一般化となっています.

 すなわち,ディリクレのL関数はリーマンのゼータ関数を一般化したものになっていて,たとえば,数列{χ(n)}を{χ(n)}={1,1,1,1,・・・}とすると,

  1/1^2+1/2^2+1/3^2+1/4^2+・・・=π^2/6

  1/1^4+1/2^4+1/3^4+1/4^4+・・・=π^4/90

は,それぞれL(2,χ)=π^2/6,L(4,χ)=π^4/90という公式です.

 また,{χ(n)}={1,−1,1,−1,・・・}では,L(1,χ)=log2,すなわち,

  1/1−1/2+1/3−1/4+・・・=log2

 χ(0 mod 4)=0,χ(1 mod 4)=1,χ(2 mod 4)=0,χ(3 mod 4)=-1についてのディリクレのL関数

  1/1−1/3+1/5−1/7+1/9−・・・=π/4

  1/1^3−1/3^3+1/5^3−1/7^3+・・・=π^3/32

はL(1,χ)=π/4,L(3,χ)=π^3/32

 ちょっと複雑なものとしては

  1/1−1/2+1/4−1/5+1/7−1/8+(正負は3ごとに繰り返す)・・・=π/3√3

はmod3で,χ(0 mod 3)=0,χ(1 mod 3)=1,χ(2 mod 3)=-1についてのディリクレのL関数.

  1/1−1/3−1/5+1/7+1/9−1/11−1/13+1/15+(正負は8ごとに繰り返す)・・・=1/√2log(1+√2)

はmod8について,χ(0 mod 8)=0,χ(1 mod 8)=1,χ(2 mod 8)=0,χ(3 mod 8)=-1,χ(4 mod 8)=0,χ(5 mod 8)=1,χ(6 mod 8)=0,χ(7 mod 8)=-1のディリクレのL関数と総称される一群の関数の値についての公式なのです.

===================================

[2]2次体とディリクレ指標

 ところで,

  χ(0 mod 8)=0,χ(1 mod 8)=1,χ(2 mod 8)=0,χ(3 mod 8)=-1,

  χ(4 mod 8)=0,χ(5 mod 8)=1,χ(6 mod 8)=0,χ(7 mod 8)=-1

の右辺(0,1,−1)と左辺のmod8は何を意味しているのでしょうか?

 ここまでくればもうおわかりでしょうが(0,1,−1)はディリクレ指標です.ディリクレ指標は素数pを与えれば確定する指標で,ルジャンドル記号の計算に還元されます.たとえば,χ(p)=(3/p)の場合,ガウスの平方剰余の相互法則において,q=3とおくと

  (3/p)(p/3)=(−1)^{(p-1)/2}

(p/3)は簡単に計算できて

  p=+1(mod3)のとき1,

  p=−1(mod3)のとき−1

一方,(−1)^{(p-1)/2}は

  p=+1(mod4)のとき1,

  p=−1(mod4)のとき−1

ですから,まとめると

  p=1または11(mod12)→  1

  p=5または7(mod12) → −1

  それ以外のとき        →  0

となることが理解されます.

 すなわち,2次体Q(√3)に対応するディリクレ指標が

  p=1または11(mod12)→  1

  p=5または7(mod12) → −1

  それ以外のとき        →  0

であり,また,対応するディリクレのL関数が

  L(s,χ)=1/1^s−1/5^s−1/7^s+1/11^s+・・・

であるというわけです.

 ディリクレのL関数と2次体の関係についてまとめておくと,

  1/1^s−1/3^s+1/5^s−1/7^s+・・・→Q(√−1)

  1/1^s−1/3^s−1/5^s+1/7^s+・・・→Q(√2)

  1/1^s+1/3^s−1/5^s−1/7^s+・・・→Q(√−2)

  1/1^s−1/2^s+1/4^s−1/5^s+1/7^s−1/8^s+・・・→Q(√−3)

  1/1^s−1/5^s−1/7^s+1/11^s+1/15^s−1/19^s+・・・→Q(√3)

===================================

 また,虚2次体では

  L(1,χ)=Σχ(n)/n=2πh/ω√N

ここで,hは類数,Nは導手,ωは単数の個数で

  d=−3のとき,ω=6(±1,±ω,±ω^2)

  d=−1のとき,ω=4(±1,±i)

  それ以外のとき,ω=2(±1)

2次体Q(√d)の導手Nは

  d=1(mod4)のとき,N=|d|

  d=3(mod4)のとき,N=4|d|

 実2次体では

  L(1,χ)=2logεh/√d   (εは基本単数)

という形の類数公式も知られています(ディリクレ).

 Q(√−1)の場合は,N=4,ω=4ですから

  L(1,χ)=πh/4

また,グレゴリー・ライプニッツ級数

  1/1−1/3+1/5−1/7+1/9−1/11+・・・=π/4

よりh=1であること,すなわち,Z(i)が一意分解整域であることを意味しています.

===================================