■エンドレス・キューブと平行多面体

 コラム「円筒とメビウスの帯を裏返す」では,円筒とメビウスの帯を裏返したが,立方体だって裏返すことができる.

 立方体を2×2×2に8等分する.8個の小立方体を8カ所で繋げる.連結の位置関係は実におもしろく,そのように繋げばバラバラになることなしに,6面×8個=48面すべてをみせることができる.たとえば,表面24個にロンドンの観光写真を載せれば,裏面(隠れている面)24個にパリの観光写真を載せることができるのである.

 立方体を3×3×3に27等分したのでは,裏返しはできないと思われる.一方,cubic symmetryをもつ立体(たとえば平行多面体5種)であれば,8等分は可能で,裏返しも可能と予想される.もちろん,回転の途中でひっかかってしまうことだってあるかもしれないが,適当に伸縮すればそれを回避できると思う.興味のある読者は自作して調べられたい.

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