■平行体の体積とグラミアン(その64)

 プログラムについて見直しているが,どうも求められる点の数が少ないように思われる.そうであれば,アルゴリズムに間違いがあるのかもしれない.

 すなわち,基本単体(n+1胞,n(n+1)/2辺)とn+1枚の超平面との交点を求めるのだが,辺との交点と胞への垂線の足で代用しているところに問題があるのかもしれない.

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 基本単体をn−1回切頂・切稜すると2n胞体になる.この図形が超立方体と組み合わせ同値だとすると,その切半体はn+2胞体になるはずである.切半体の頂点数を求めてみよう.

 超立方体(頂点数2^n)の対角線とn−2次元面を含む超平面で切半することを考える.切断面はn−1次超直方体になるから,その頂点数は2^(n-1).したがって,切半体の頂点数は

  (2^n−2^(n-1))/2+2^(n-1)=2^n−2^(n-2)=3・2^(n-2)

と指数関数的である.

 これは(その63)で考察した多項式

  n(n+1)/4+(n+1)/2=(n^2+3n+3)/4

とまったくオーダーが異なる.何か基本的な点を見落としているのだろうか? 思えばこのシリーズは勘違いの連続であった・・・.高次元図形がもっている3次元人が陥りやすい落とし穴かもしれない.

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