■和算と算額(その7)

 職場のU嬢が「外円内に甲乙乙丙丁の5円が,十字型

  (甲)

 (乙丁乙)

  (丙)

に内外接している.外円の直径は6寸,甲円の直径が2寸のとき,丙円の直径を求めよ」という問題を持参.1830年一関の和算家・千葉胤秀編集の「算法新書」より出典とある.小生への挑戦状に違いない.

 昨年,シュタイナーの円鎖定理におけるオイラー・フース型定理を導出したことがあり,5分もかからず解答できた.面目躍如.

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 シュタイナーは反転法によって,鎖の間の連結する小円の半径やはじめの2つの円の中心間距離などの条件(オイラー・フース型定理)を求めたといわれている.

 シュタイナーの関係式と同じかどうかはわからぬが,それを再現してみたところ,

  大円(半径R),小円(半径r),中心間距離d

  s=(1−sin(π/n))/(1+sin(π/n))

とすると,関係式

  d^2=r^2−rR(s+1/s)+R^2

が成り立つことがわかった.

 この関係式さえ導き出せればあとは簡単で,題意より

  d+r=1

  n=4のとき,s+1/s=6

  d^2=r^2−rR(s+1/s)+R^2=r^2−18r+9

  d^2=(1−r)^2=r^2−2r+1

  r^2−18r+9=r^2−2r+1

を解くと,

  r=1/2,d=1/2,d−r=0

したがって,丙円の直径は外円の半径に等しい.  (A)3寸

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