■n次元正多面体の辺と対角線(その75)

 単位円に内接する正n角形(P1,・・・,Pn)があるとき,単位円上の動点Qに対しても,m乗和

  Σ(1,n)|QPj|^m

を計算する.

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  Pj(cos2πj/n,sin2πj/n)

  Q(cosθ,sinθ)

  QPj^2=2−2cos(2πj/n−θ)=4sin^2(πj/n−θ/2)

  Σ|QPj|^m=Σ2^msin^m(πj/n−θ/2)

 ここで,この式から三角関数を消去する.

  Θ=πj/n−θ/2

  sinΘ=(exp(iΘ)−exp(−iΘ))/2i

[補]この手はオイラー・フースの定理を拡張する際にも用いた.オイラー・フースの定理の拡張では,元の式

  xicosθi+yisinθi=ci

  xi^2+(yi−ci)^2=γi^2

から座標変数,三角関数を消去することによって得られる.

  sin^mΘ={(exp(iΘ)−exp(−iΘ))/2i}^m

=(−1)^m/2/2^mΣ(−1)^k・mCkexp(kiΘ)exp(−(m−k)iΘ)

  Σ|QPj|^m=Σ(−1)^m/2+k・mCkΣexp((2k−m)iΘ)

=Σ(−1)^m/2+k・mCkexp(−(2k−m)iθ/2)Σexp((2k−m)iπj/n)

 mが奇数のときは

  (−1)^1/2=i

  (−1)^3/2=−i

  (−1)^5/2=i,・・・

であるが,簡単な形になりそうにないので,mが偶数の場合を考えることにする.

[1]k≠m/2のとき,

  Σexp((2k−m)iπj/n)

=(exp((2k−m)iπ)−1)/(exp((2k−m)iπ/n)−1)・exp((2k−m)iπ/n)=0

[2]k=m/2のとき,Σexp((2k−m)iπj/n)=1

より,

  Σ|QPj|^m=mCm/2・n

となる.

 mが偶数のとき,

  Σ|QPj|^m=mCm/2・n

が成り立つことをみたが,(ただしn>m/2)という条件がどこから派生するのかは明らかにならなかった.

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