■ペンタドロンとはなにか(その4)

 ペンタドロンは立方体の1/6(1/48)となる四面体(テトラドロン)の合同2等分体である.一般に四面体ABCDの辺ABの中点M,辺CDの中点Nを通る平面は常に四面体ABCDの体積を2等分するが,合同になるとは限らない.

 ところで,「四面体ABCDの辺ABの中点M,辺CDの中点Nを通る平面はつねに四面体ABCDの体積を2等分する」は奇数次元(2k−1次元)に拡張することができる.

 2k−1次元単体の頂点をA1,A2,・・・,A2kとする.k本の辺A1A2,A3A4,・・・,A2k-1A2kの中点をB1,B2,・・・,Bkとする.そのとき,B1,B2,・・・,Bkを通るすべての2k−2次元超平面は単体の体積を2等分する.

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