■n次元の立方体と直角三角錐(その99)

 これまでの計算は正攻法であるとは思うが,計算力が鈍ってきている昨今,私の計算が本当に正しいかどうかについてはまったく自信がない.しかし,だれも正解を知らない問題であるから,計算を続けていくしかない.今回のコラムでは,空間充填2^n+2n面体のf3公式を求めてみたいと思う.

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[1]n=5のとき

 5次元立方体の面の中心と3次元面の中心を通る場合,42胞体になるが,その3次元面は正八面体と切頂四面体で囲まれる図形である.

 P3−P−P5とP4−P−P6でcosθ=0となるが,実際に正方形面を作るのではなく,切頂面にできる正八面体の赤道となる.したがって,点Pは5枚の正三角形と8枚の正六角形で取り囲まれることになるから,点Pの周りに集まる3次元面は正八面体1個とと切頂四面体4個である.

  f3=(1/6+4/12)・f0=(1/6+4/12)・240=120

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[2]n=6のとき

 6次元立方体の3次元面の中心を通る場合,76胞体になるが,その3次元面は正八面体と正四面体で囲まれる図形である.

 この場合も実際に正方形面や正六角形面を作るのではなく,したがって,点Pは39枚の正三角形で取り囲まれることになるが,三角形ばかりでどのように正八面体と正四面体に振り分けられるのか,よくわからない.

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[3]雑感

 これで,n=5のときの面数公式が出揃ったが,またしてもオイラーの公式に合致しない.

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