■n次元の立方体と直角三角錐(その72)

 (その71)では置換多面体のf2公式を求めたが,f3〜fn-1公式も芋づる式に得ることができるだろうか?

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【1】置換多面体の逐次構造

[1]4次元置換多面体では,正5胞体の5頂点に切頂八面体が配置されている.正5胞体の胞に配置されたところには新たに5個の切頂八面体ができる.

[2]5次元置換多面体では,正6胞体の6頂点に4次元置換多面体が配置されている.6個の4次元置換多面体の3次元面数の合計は30個×6=180である.このうち正6胞体の胞に配置された6カ所は4次元置換多面体(共面)となるので,新たに5個の3次元面ができる.また,正6胞体の辺に配置された15カ所には新たに切頂八面体柱の側面(14面)×15=210個の3次元面ができるので,合計180+30+210=420となる・・・(NG,正解は540).

[3]6次元置換多面体では,正7胞体の7頂点に5次元置換多面体が配置されている.7個の5次元置換多面体の3次元面数の合計は540面×7=3780である.このうち正7胞体の胞に配置された7カ所は5次元置換多面体(共面)となるので,新たに30個の3次元面ができる.また,正7胞体の辺に配置された21カ所には新たに4次元置換多面体柱の側面(150面)×21=3150個の3次元面ができるので,合計3780+210+3150=7140となる.・・・(NG,正解は8400).

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【2】置換多面体のf3公式   (n≧5)

 まことに申し訳ないが,この齟齬の意味を私は述べられない.

  f3^(n)=n+1C1f3^(n-1)+n+1C2f2^(n-2)+(n+1)!/4!

の形を想定していたのだが,f3公式はそんなに単純なものではないのかもしれない.まだまだ勉強不足ということだろう.

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