■いわまん。の木工修行(その3)

『中川様 佐藤様

このところ私の住まい周辺では雪が降り積もり多面体つくりの作業がままなりません。お二人ともお風邪など召されていないとよろしいのですが。ご報告3です。お暇があれば、お読みくださいませ。

残雪の為、作業がやり難いので図面を私なりに書いてみようと思いました。

今までは、お二人の本をまねて、定規を作りなんとなくそれらしい形には成っていました。CADで図面化してみると、面白いことが私にもわかりましたので、このご報告となりました。

なにがわかったか?

「正20面体も、正12面体も変なかたち」

ということです。

知っていらっしゃるお二人からすれば、笑ってしまうようなことかもしれませんが、目にした形と図面が似つかないので、私にとっては、すごいギャップなのです。

建築では立面図を書くと、ほとんどそのイメージで出来上がります。

ここで言う側面図に当たります。平面図もしかり。ですが、多面体は、鳥瞰図(平面図)、側面図(立面図もしくは展開図)、正面図(側面図2)の3面を書いても、その3次元になった物体をイメージできないということです。

建築的考え方の私にとっては衝撃的でした。

正20面体の正面図なんかは、ゴレンジャー(今はセイレンジャーですか?)の顔に見えてしまい、小学4年生の息子とげらげら笑っています。

(正20面体を廻して、「あ、今ゴレンジャー」「もう多面体に変身」とか)

ちなみに、私の丸鋸の切削限界の立方体66mmからの製作用に書いたものです。PDF(Ver1.2)にして添付します。お時間がございましたら、間違い探しなど遊び感覚で採点していただけたらうれしいです。

私の丸鋸は普通の大工造作用のスライド丸鋸なので、(振り下ろし切りと、振り下ろした後の奥方向に300mm押し切りが出来る)テーブル式スライド丸鋸より精度が劣るかもしれませんね。鋸歯が逃げるのと、がたつきが、縦方向に少々出ます。

振り下ろし方向は角度がつけられるので、便利ですけれども、それも誤差につながります。しかし、正4面体を作る場合、邪道かもしれませんが少し安全に作れます。(立方体と正4面体との関係は理解しましたので、お許しを。)

正8面体を3つ、戦闘機の連帯飛行のように並べると、その真ん中に出来る空間が正4面体になることも、息子と発見しました。この角度が、定規に生きているのですね。

中川様が編み出した、「切稜立方体から正多面体を作る」という意味が私なりにわかりましたので、今度からはもう少し精度が上がりそうです。学校に寄付できる日を夢見ながら。

話がずれますが今、林業がすごい下火です。自然を愛する私としましては、山が荒れると自然減少し、河や海まで汚れると思っています。

この多面体木工を どこかの森林組合とかで取り上げてキャンペーンしたらいいのに、と思っています。今は私の独り言ですが…。ではおやすみなさい。長文、失礼いたしました。』

25.いわまん。の木工修行(その3) (11/01/22)

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